そのカンツオーネは女性が歌うという。
男に聞かせるために歌われる。
巻き舌で捲くし立てられる。
複式呼吸の大音量で歌われる。
自分に非があることを認めた男ならばここはジッと耐えて全曲通して聞かねばならない。
直立不動、頭をうなだれ、推奨姿勢はもちろん土下座。
浮気男たちよ、自業自得だ、しかし、その己に降り注ぐ罵声を音楽だと思えば幾分かは楽になるだろう。
現実逃避も一つの知恵だ。
「ああ、やっぱ女性はカンが強いな〜」とか感心しながら聞くんだ。
間違っても「にしても君、やっぱカン強いね〜」とか言ってはならない。
「どうしてバレたのか？」ばかりを考えて次回への反省会を頭の中で開いてることも匂わせてはいけない。
その、次回への勉強会がバレたらそれこそアンコールの止むことはない。
平身低頭とはこのことぞ！！！という外見は維持せねばいけない。
あと、「どうしてバレたか？」の答えは己の浅はかさに起因しているもので決して女性のカンだけによるものではないということも自覚するべし。
完璧なカモフラージュなどというものは存在しないのだ。
もしそうしたことが出来るのなら今すぐスパイに転職した方がよいだろう。
「携帯からバレる」というのはもはや常識だ。
「ウソを付く時」の表情の変化、これもバレバレなんだ。
野球のピッチャーがモーションを盗まれるように。
あっ、ここからは歌う側の女性に〜
男の土下座なんざ信用しちゃいけまへん。
頭の中では「どうしてバレたのか？」しか考えておまへん。
巻き舌で、腹式で罵倒したところで「歌」に変換して耐えてまっせ。
「あんたのウソなんてバレバレよ！！！」ってことを思い知らせてやるのがよろしおまっせ。
そして「どうしてバレたのか？」は余り詳しく教えない方がよろし。
全ては「女のカン」っていう風に思い込ませて、「次回どんなに頭を使ったってバレるんだ！」ってことをインプットするんどす。
そして、「ふふふふ」と不敵な笑みで恐怖心、そう、畏れを植え込む！！！
即別れるなら問答無用、いろいろ文句をいうということは男の理屈だと「もう未来の話」をしてることになるんでっせ。
ということは、その未来に「またアホな浮気されんように釘を刺す！」というのを主題に持っていくのが良いんじゃないかと思いますねん。
どうでっしゃろ、まだまだ浅はかでっしゃろか？
ただね、残念ながら「そういう男は繰り返します」。
ぽ〜〜〜ん！と見切りを付けるちゅうのも考えないといけまへん。
そういう訳で、なんやかんやで仲直りするには「夜明け間近のカンツォーネ」が欠かせません！
もちろん未然の浮気抑止力もあります！！！！！
着うたにしておくとなお効果があるとの報告も受けています。
歌の中だけの話にしましょうね。
ここに書かれている事はあくまでも「個人の意見」です。浮気がバレた場合の対処方法は星の数だけあり、誰にでも同じ結果があてはまるとは限りません。
「オレは謝らないぞ！」とか「バレるわけはない！！」という意見もあるということをお忘れなく。
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